胼胝(タコ)、鶏眼(ウオノメ)って何?
気温も上がり、日差しも強い季節となりました。
もうすぐサンダルの季節が到来ですね!
足の裏がカサカサして、人前で素足になるのが恥ずかしい・・
そんな方も多いかもしれません。
〇皮膚は三層構造
角質とは、皮脂膜の下に位置する角質層のことです。皮膚は下のイラストのように大きく分けると“表皮”と“真皮”とそしてその下の“皮下組織”の三層構造に分かれます。
角質は表皮の一番上に位置し、皮膚のターンオーバーによって自然とはがれていきます。
その角質が増殖することによって生じるのが、胼胝(タコ)や鶏眼(ウオノメ)です。
それでは、タコとウオノメの違いを詳しくご説明いたします。
〇タコとウオノメの違い
胼胝(タコ)とは、歩行の際の靴の中での摩擦や圧迫などで出来る慢性化した
角質増殖の事を言います。皮膚の表面上に硬く厚くなるもので、それ自体に痛みは伴いませんが、歩く際に、圧がかかり痛むことがあります。
鶏眼(ウオノメ)とは、歩行の慢性的な刺激や靴の圧迫などによって出来ますが、一点に集中して圧がかかり、皮膚の内側にくさび形に芯を作ります。
ウオノメはタコと同様に圧がかかったり押されたりすると強い痛みを伴うことがあります。
下記写真はタコとウオノメが併発している足裏です。
赤丸がタコで少し広い範囲で角質が増殖しています。
青丸がウオノメです。タコと違い局所的に白く硬い角質があります。
厚いタコの下にウオノメが出来ている場合もあります。
〇タコ、ウオノメのセルフケアは要注意
ご自身の足の裏のタコやウオノメをカッターやナイフなどで削る方もいらっしゃいますが、怪我などにご注意ください。自己処理によって、タコは厚く、黄色く硬くなってしまうことも多いのです。
市販のウオノメ用の貼り付けるタイプの外用薬は、足裏に貼るとどうしても歩行の際に位置がずれてしまい、ウオノメ近くの健康な皮膚にもダメージを与えてしまう可能性があります。
タコやウオノメのセルフケアがむずかしい場合は、フットケアサロンなどに行き、専用のマシーンで安全に削り、皮膚を滑らかに整え、保湿を十分に行うことをお勧めします。また、サロン等では、再発や予防に、靴やインソール、靴の履き方のアドバイスも行っています。
〇タコと間違えやすい“イボ”に注意
見た目がタコと非常に区別がつきにくい“ウィルス性のイボ”
こちらはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウィルス感染によって出来るイボです。
表面がカサカサして、赤黒い点々があるのが特徴です。
これを間違って削ってしまい他の皮膚に感染させてしまう可能性があります。
見つけたらすぐに皮膚科を受診しましょう。
下記写真はウィルス性のイボです。
〇高齢者のタコやウオノメは危険?
高齢の方は筋力低下により、足のアーチが崩れ、外反母趾や扁平足などの足の変形がおこりやすくなります。扁平足は歩行時に地面からの衝撃を受けやすく、足裏にタコやウオノメが出来やすくなります。痛みをかばって、足を引きずって歩いている方もおられます。
もし、糖尿病などの基礎疾患がある場合は、悪化する前に専門のサロンでみてもらいましょう。悪くなってしまったら医療機関で必ず処置しましょう。早期の発見が重要となりますので、周りの方は足を定期的に見て差し上げましょう。
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