足の爪切りについて
手爪と足爪、同じように切っていませんか?
「え?手と足って切り方が違うの?!」そんな風に思われた方、多いかもしれません。
「はい、違います。」
足の爪切りを手の爪と同じように爪のサイドを指の形に合わせてラウンド型に切っている方がとても多いのです。手の爪切りはそれで良いのですが、足爪は同じようにラウンド型に切ると様々な爪のトラブルの原因となってしまうことがあります。
正しい足爪の切り方と、爪を正しく切ることによって予防できる爪のトラブルについてお話させていただきます。
まずは、「手爪の役割」と「足爪の役割」の違いです。
手爪の役割は、指先を保護すること。物を掴む時や力を入れる時に指を支える機能があります。
一方、足爪の役割は、指先を保護するだけではなく、体重を支え、足先に力を入れた時に指先の力を補強する大事な役割があります。
「爪」は、私達にとって日常生活を送る上でとても大切です。
そして手爪も足爪も「爪は巻く性質」があります。
足爪は、歩行の際に体重と地面の圧がバランスよくかかることで、爪が巻くことを抑える仕組みとなっています。
巻き爪予防には歩行の際にしっかりと「足指に体重がかかること」が大切です。そして「正しい足爪の切り方」です。足爪を正しく切ることによって、巻爪、陥入爪のトラブルを防ぐことが出来ます。
下記のイラストのように、足爪は足指の先端の長さに切りそろえましょう。
そしてとっても大切なのが「スクエアカット(スクエアオフ)」です。
写真の赤丸の爪のサイド部分はやすりなどで角を無くすように整えると伸びた時に食い込みにくくなります。
〇間違った爪の切り方
下記イラスト左のように、爪のサイドを深く切りすぎてしまうことがないようにしましょう。
巻き爪の方は、爪のサイドの先の部分が食い込み、痛みを伴うためここを斜めにカットしてしまうと、この部分が伸びた時にさらに巻いて食い込みやすくなります。
サイドを斜めに切るのは厳禁です。また、下記イラスト右のように爪を短く切りすぎた深爪も歩行の際に足指に力が入りにくくなり、巻き爪の原因となります。
陥入爪は、爪のサイドの部分が皮膚に食い込み、痛みや炎症を伴う場合があります。
〇爪切りの選び方
市販で売られている爪切りは写真左側の曲線刃のタイプの物が多いのですが、巻爪、陥入爪の方は、深爪予防の為に
写真右側の直線刃タイプを使用することをお勧めします。
足の爪切りでお困りの高齢の方が多くいらっしゃいます。
加齢とともに目が悪くなり、腰がかがみにくくなってしまうからです。無理な態勢で行うと、爪切りとはいえ、大きな怪我に繋がる可能性があります。
また、歩く力が衰えるとそれだけで巻き爪にもなりやすくなります。足爪のトラブルを防ぐために、ぜひ、ご家族の方がご高齢のご両親の足爪の状態を定期的にチェックしてみてください。足元が整うと介護予防につながります。
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